小淵沢天体観測所の紹介

北側に八ヶ岳の稜線を望む小淵沢天体観測所の灯り

JR中央線・小淵沢駅から北に約1km登った山林の中に観測所が建っています。    1986年頃から、観測所の31cm反射望遠鏡を使用して井上 傑さんと村松 修    が共同で小惑星の捜索を始めました。捜索開始当時は、静岡の浦田 武さんの指導を    受けながらの観測で、井上−村松(パ−ソナルコ−ド:IM)や井上−村松−浦田(    パ−ソナルコ−ド:IMU)の小惑星が発見されていました。日本のアマチュアによ    る小惑星捜索が盛んになり始めた頃でした。     仕事が終わってから東京を出て、夜半から明け方に観測所で捜索写真を撮って、    そのまま東京に戻って会社に出勤することが何回もありました。1夜の観測で仮符号    が取得できた時代の事です。やがて2夜の観測が無いと仮符号がもらえなくなって、    八ヶ岳南麓天文台に捜索活動の拠点を移行することになりました。小淵沢天体観測所    では、3432番「小淵沢」、4033番「八ヶ岳」などの小惑星を登録することが    できました。現在では観測所のまわりを別荘群が囲み、夜空も明るくなって活動の冬    眠状態が続いています。(文責 村松)




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