2004年1月25日 山 本 速 報
ISSN
0915-9177
YAMAMOTO
CIRCULAR
2415
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2004年 二至二分24節気(及び雑節)
OAA計算課では,今年の二至二分24節気を次のとおり計算した.なお,力学時から日本時刻への変更は,力学時−世界時=+65秒を使用した.下のλは,太陽黄経である.
1月 5日 02時40分: 地球が近日点を通過する.
太陽の視直径=32'31".9,距離=1億4709万4300km
7月 5日 19時09分: 地球が遠日点を通過する.
太陽の視直径=31'27".8,距離=1億5209万5200km
2004/ JST 時 分 秒 λ。 2004/
JST 時 分 秒 λ。
1月 6日(火) 09 18 31: 小寒 285 7月 1日(木) 21 36 36: 半夏生 100
1月18日(日) 04 00 37: 土用 297 7月 7日(水) 03 31 15: 小暑 105
1月21日(水) 02 42 22: 大寒 300 7月19日(月) 17 25 46: 土用 117
2月 4日(水) 20 56 11: 立春 315 7月22日(木) 20 50 09: 大暑 120
2月19日(木) 16 49 59: 雨水 330 8月 7日(土) 13 19 35: 立秋 135
3月 5日(金) 14 55 37: 啓蟄 345 8月23日(月) 03 53 14: 処暑 150
3月20日(土) 15 48 37: 春分 0 9月 7日(火) 16 12 53: 白露 165
4月 4日(日) 19 43 18: 清明 15 9月23日(木) 01 29 49: 秋分 180
4月17日(土) 01 11 19: 土用 27 10月 8日(金) 07 49 16: 寒露 195
4月20日(火) 02 50 24: 穀雨 30 10月20日(水) 10 26 40: 土用 207
5月 5日(水) 13 02 26: 立夏 45 10月23日(土) 10 48 48: 霜降 210
5月21日(金) 01 59 11: 小満 60 11月 7日(日) 10 58 32: 立冬 225
6月 5日(土) 17 13 43: 芒種 75 11月22日(月) 08 21 40: 小雪 240
6月10日(木) 22 42 21: 入梅 80 12月 7日(火) 03 48 56: 大雪 255
6月21日(月) 09 56 51: 夏至 90 12月21日(火) 21 41 35: 冬至 270
こぐま座流星群 Ursids in 2003
神戸の豆田勝彦氏(Katsuhiko Mameta)は,2003年12月22/23日,23/24日とこの流星群を観測した.しかし,報告によると,観測時間中には,その出現がほとんど見られなかった.豆田氏の観測は,12月22/23日,28:00〜29:00 JST,全流星17個,こぐま群2個,最微光星5.8等,以下同順に29:00〜29:40,15個,1個,5.8等,23/24日19:00〜20:00,8個,0個,5.5等.なお,OAA計算課の予報では,極大は12月23日12時頃と予報されていた.今年の極大は12月22日18時JST頃.
超新星 2004A in NGC 6207
今年初の超新星が,山形市の板垣公一氏(Koichi Itagaki)によって,2004年1月10日早朝05時すぎJSTに発見された.この超新星は,15等級で,雪が多い山形の観測所を避け,約90Km離れた氏の冬期用に設けた新しい観測所で,28-cm
f/10 反射望遠鏡+CCDカメラを使用して,ヘルクレス座にある系外銀河 NGC 6207を撮影したサーベイ・フレーム上に発見されたもの.超新星は,銀河核から西に22",北に17"に出現している.この超新星は,同氏が保有する2000年8月8日,2002年5月2日,2003年2月13日の捜索フレーム上には,写っていなかった.また,昨年末12月27日に同銀河をサーベイしたときには,超新星は,まだ,出現していなかったという.その際の極限等級は18等級であった.板垣氏は,翌11日に,この超新星の出現を確認し,氏の発見が公表された.なお,板垣氏から連絡を受けた八ヶ岳の串田麗樹さん(Reiki Kushida)も,1月10日と11日にこの超新星の出現を確認した(OAA計算課新天体発見情報63,IAUC 8265).スペクトル確認では,この超新星は,若いU型の超新星だという(IAUC 8266).板垣氏の超新星発見は,これで7個目となる.
2 YAMAMOTO
CIRCULAR
No.2415
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159P/LONEOS周期彗星 159P/LONEOS = P/2003 UD16
山本速報2413でその発見を紹介したこの彗星の発見1回帰前の観測が,パロマ−で撮影されていた1989年と1991年のプレ−ト上に見つかった(IAUC 8263).YC2413の軌道(観測期間;2003年10月16日〜12月12日)からのこれらの観測のずれは,それぞれ,わずかに35'と23'であった.なお,1991年の核光度は18.8等と報告されている.2回の出現が確認され,彗星は159Pで番号登録された.彗星の前回の近日点通過は,1989年10月21日であった.12月28日の久万の中村彰正氏(A. Nakamura)の観測では,彗星のCCD全光度は,19.5等と報告されている.
OAA計算課では,1989年から2004年1月5日までに行なわれた67個の観測から次の軌道を計算した.平均残差は0".55.次回の近日点通過は,2018年5月22日となる.
T = 2004 Mar. 3.0742 TT Epoch = 2004 Mar. 16.0 TT
。
ω = 4.9985
e
= 0.380662
Ω = 55.1613 (2000.0) a = 5.894752 AU
i = 23.4215
n゚= 0.0688661
q = 3.650844 AU
P
= 14.3 年
新周期彗星 P/2004 A1
ロ−エル天文台のスキッフ(B. A. Skiff)は,LONEOSサ−ベイで彼自身が2004年1月13日に かに座を撮影したCCDフレ−ム上の次の位置に18等級の彗星を発見した.このとき,彗星は恒星状だった.しかし,移動がおかしいと考えた彼は,そばにあるパ−キン1.8-m望遠鏡での確認を依頼した.その結果,この天体には,良く集光した3"のコマと西北西に12"の尾が認められ,天体は彗星であることが判明した.彗星は,同夜の内にテ−ブル・マウンテンのヤング(J. Young)によって確認され,4"のコマと西に淡い10"の尾が見られたことが報告された.発見前の観測が2003年12月18日のスペ−スウォッチU,2004年1月5日のカテリナ・スカイサ−ベイのフレ−ム上から見つかった(IAUC 8267).
2004 UT
α (2000) δ Mag.
Jan. 13.27307 8h 45m 26s.75 +18゚ 11' 50".2 18.4
さらに,発見前の観測は,2003年10月25日の行なわれていたスペ−スウォッチサ−ベイの1夜の観測群からも見つかった.彗星のCCD全光度は,久万の中村彰正氏(A. Nakamura)の1月17日,上尾の門田健一氏(K. Kadota)の22日の観測では18.5等,守山の井狩康一氏(Y. Ikari)の23日の観測では18.6等と報告されている.
OAA計算課では,2003年10月25日から2004年1月24日までに行なわれた89個の観測から次の軌道を計算した.平均残差は0".56.彗星は,周期が22年ほどの新周期彗星であった.なお,次回の近日点通過は2027年7月29日となる.
T = 2004 Aug. 26.3543 TT
Epoch = 2004 Aug. 23.0 TT
。
ω =
20.5312
e
= 0.308271
Ω = 125.2460
(2000.0) a = 7.896504 AU
i = 10.5781
n゚= 0.0444173
q = 5.462241 AU
P
= 22.2 年
2004/ α
(2000) δ △ r
Elong. Phase m1
0h
TT h m 。
, AU AU 。 。 等
Jan. 26
08 39.84 +18 48.5 4.547 5.530 177.8 0.4
18.2
Feb.
5 08 35.28 +19 17.2 4.549 5.524
170.8 1.6 18.2
15 08 30.97
+19 44.2 4.582 5.518 159.6 3.6
18.2
25 08 27.25
+20 08.2 4.644 5.513 148.6 5.4
18.2
Mar.
6 08 24.42 +20 28.1 4.732 5.508
137.8 6.9 18.3
16 08 22.66
+20 43.5 4.842 5.502 127.4 8.3
18.3
26 08 22.11
+20 54.1 4.969 5.498 117.3 9.3
18.4
Apr.
5 08 22.82 +20 59.8 5.109 5.493
107.5 10.0 18.4
15 08 24.75
+21 00.8 5.256 5.489 98.2
10.4 18.5
25 08 27.85
+20 57.1 5.408 5.485 89.1
10.6 18.6
May
5 08 32.01 +20 49.1 5.559 5.482 80.4
10.5 18.6
15 08 37.13
+20 37.0 5.707 5.478 71.9
10.1 18.7
m1 = 7.5 + 5 log △ + 10.0 log r