2007年3月7日
山 本 速 報
ISSN
0915-9177
Since 1920
YAMAMOTO
CIRCULAR
2546
|
発行:〒656-0011兵庫県洲本市炬口1-3-19 東亜天文学会速報部 郵便振替口座:00980-8-189107 加入者名:東亜天文学会速報部 購読料1部130円 |
|
Published by the Department of Yamamoto
Circular, Oriental Astronomical Association Collaborating with the Computing and Minor Planet SectionsP. O. Box No.32, Sumoto, Hyogo-Ken, 656-8691 JAPANe-Mail address: yyyyyy@oaa.gr.jp (Subscription) URL: http://www.oaa.gr.jp/~oaacs/yc.htm |
|
編集:中野 主一 ☎ 0799-22-3747
Fax: 23-1104 e-Mail address: nnnnnn@oaa.gr.jp Editor: Syuichi Nakano, 3-19, Takenokuchi 1 Chome, Sumoto, Hyogo-Ken, 656-0011 JAPAN |
|
|
さそり座新星 Nova
Sco 2007 No. 2 = V1281 Scorpii
掛川市の西村栄男氏(Hideo
Nishimura, Kakegawa)は,2007年2月21日早朝,午前05時JST頃,ペンタックス 200-mm f/4.0レンズ+コダック
T-Maxフィルムで,さそり座を撮影した2枚の捜索フィルム上に9.2等の新星を発見した.この新星は,同氏が発見5日前の今年2月16日早朝に行った捜索では,まだ,出現していなかった.また,それ以前の捜索フィルム上にも,その姿が見られなかった.なお,この新星は,西村氏の発見より1日早い2月20日早朝に亀山の中村祐二氏(Yuji
Nakamura, Mie)が独立発見し,中央局の未確認リストに変光星として入っていた.しかし,その発見位置に角度の10'ほどのミスがあり,21日早朝に山形の板垣公一氏(K.
Itagaki, Yamagata)が観測したときには,発見位置には,該当する星が見られないことが報告された.しかし,その後,正しい出現位置が西村氏から報告され,この新星の出現が確認された.板垣氏は,新星の出現位置をα= 16h56m59s.35, δ= -35o21'50".2と測定している.また,デジタル・スカイ・サーベイのイメージ上には,発見位置に,該当する星はないとのこと(OAA計算課新天体発見情報103,
IAUC 8810)
クリステンセン新周期彗星 P/2007
C1 (Christensen)
クリステンセン(E.
J. Christensen)は,カテリナ・スカイサーベイの68-cmシュミットで2007年2月9日にしし座とこじし座の境界近くを撮影したCCDフレーム上の次の位置に18等級の新彗星を発見した.発見時,彗星には,西南西に伸びた15"ほどのコマが見られた.同所で2月10日に撮影されたフレームでは,彗星には10"のコマと西南西に15"の尾が観測された.同日のイタリーのソステロら(G.
Sostero & E. Guido, Remanzacco)による45-cm反射での観測では,12"ほどのコマと西に16"の尾が見られたことが報告されている(IAUC
8805).
2007 UT
α
(2000) δ
Mag.
Feb. 9.28032 10h 16m 07s.17 +27゚ 03' 13".4 18.8
OAA計算課では,2007年2月9日から24日までに行なわれた91個の観測から次の軌道を決定した.軌道改良に使用された最終観測は,上尾の門田健一(K.
Kadota, Ageo)氏によるもので,氏のCCD全光度は2月11日に18.5等,24日に18.6等と観測されている.彗星は,周期が6年ほどの新周期彗星であった.なお,彗星の光度パラメータは,ICQのグリーン(D.
W. E. Green, CFA)によって,HICQ 2007用に決定されたもの.
T = 2007 Mar. 5.855 TT
ω = 95o.938 e = 0.41258
Ω = 57.039
(2000.0) a = 3.48745 AU
i = 8.015
n゚= 0.151336
q = 2.04861 AU
P = 6.51 年
2007/ α (2000) δ △ r Daily motion Elong. Phase m1
0h TT h
m
。 ,
AU
AU
, 。 。 。 等
Mar. 1 10 02.69
+28 02.6 1.099 2.049 7.2/261 157.4 10.7
18.3
11 09 57.29 +27 51.6 1.135 2.049 5.5/224 148.6
14.6 18.4
21 09 54.42 +27 12.4 1.190 2.052 6.4/177 139.5
18.4 18.5
31 09 54.66 +26 09.0 1.262 2.058 9.4/151 130.7
21.6 18.6
Apr.
10 09 58.03 +24 46.4 1.347 2.066 12.9/138 122.6
24.1 18.8
20 10 04.25 +23 09.0 1.443 2.078 16.2/132 115.0
26.0 19.0
30 10 12.91 +21 20.1 1.548 2.092 19.0/128 108.0
27.2 19.2
May 10 10 23.51
+19 22.7
1.660 2.109 21.3/125 101.6 28.0
19.3
20 10 35.65 +17 18.6 1.778 2.128 23.1/123 95.5
28.3 19.5
30 10 48.98 +15 09.4 1.900 2.149 24.6/122 89.7
28.1 19.7
June 9 11 03.19
+12 56.4 2.026 2.173 25.7/121 84.2
27.7 19.9
m1 = 15.0 + 5 log △ + 10.0 log r
2
YAMAMOTO CIRCULAR
No.2546
|
|
超新星 2007aa
in NGC 4030
米国テキサス州在住のスペースシャトル宇宙飛行士である土井隆雄氏(Takao
Doi, Seabrook)は,2007年2月18日07時23分UTにおとめ座にある系外銀河NGC 4030を40-cm f/10反射望遠鏡+CCDで撮影した捜索フレーム上に15.7等の超新星
2007aaを発見した.土井氏によると,2005年3月以前に撮影した氏の捜索フレーム上の出現位置に18等級より明るい星は見られなかったという.また,この超新星は,U.K.シュミットで行なわれたデジタル・スカイサーベイ(DSS)上にも,その姿が見られなかった.氏は,2月19日03時UTすぎに,この超新星の出現を確認した.そのとき,超新星の光度は15.6等であった.同日12時12分UT,山形の板垣公一氏(K.
Itagaki, Yamagata)も,60-cm反射でこの超新星の存在を確認した.氏による超新星の光度は15.8等と報告されている.また,西はりま天文台でも,同日15時UTすぎにこの超新星を15.7等で観測している.なお,土井氏によると,この超新星は,銀河核から東に60",北に68"の位置,赤経α=
12h00m27s.69, 赤緯δ= -1o04'51".6に出現している.土井氏は,2002年10月にも超新星2002gw(発見光度17等級)を発見しており,これで,2個目の超新星を発見したことになる.なお,この超新星は,ラス・カンパナス天文台で2月19日にスペクトル観測され,II型の超新星出現であることが,確認された(IAUC
8814, OAA計算課新天体発見情報102).
アンドロメダ大星雲の新星 Nova
2007-02d in M31
精力的に新天体の捜索活動を続けている山形市の板垣公一氏(Koichi
Itagaki, Yamagata)は,2007年2月24日20時半過ぎJSTに60-cm f/5.7反射望遠鏡+CCDでアンドロメダ銀河の一区画を撮影した捜索フレーム上に,16.7等の新星を発見した.板垣氏によると,この新星は,2月20日と22日の捜索フレーム上には,まだ,19等級以下で出現していなかった.板垣氏は,翌25日にこの新星を確認した.そのとき,新星の光度は17.2等と減光していた.板垣氏は,2002年10月にアンドロメダ大星雲の伴星雲
M110に15等の新星,さらに2005年6月に同大星雲に17等の新星,2006年4月には同大星雲に18等の新星,さらに,6月と8月には18等の新星,9月には急激に増光する16等の新星,および16等の新星,10月1日には,さんかく座の系外銀河M33に16等の新星,さらに10月31日には,同大星雲に16等,11月には17等の新星を発見している.板垣氏が系外銀河に発見した新星は,これで11個目となる(OAA計算課新天体発見情報104,http://cfa-www.
harvard.edu/iau/CBAT_M31.html).
カテリナ新周期彗星 P/2007
C2 (Catalina)
カテリナ・スカイサーベイから2007年2月9日におひつじ座を撮影した捜索フレーム上に発見された18等級の小惑星状天体が報告された.2月10日から12日にかけて行なわれた各地での追跡観測では,この天体には,数秒程度の小さなコマと10"足らずの尾が観測され,この天体は,彗星であることが判明した.各地で行なわれていた2006年10月19日,11月14日(カテリナ),15日(キットピーク),12月1日(レモン山),1月24日(LINEAR)のサーベイ・フレーム上にその発見前のイメージが見つかった.そのときの彗星の光度は約19等級であった(IAUC
8806).
2007 UT
α
(2000) δ
Mag.
Feb. 9.13925 03h 00m 14s.90 +22゚ 06' 59".9 18.7
OAA計算課では,2006年10月19日から2007年2月21日までに行なわれた85個の観測から次の軌道を決定した.平均残差は0".47.彗星は,周期が18年ほどの新周期彗星であった.なお,彗星の光度パラメータは,グリーン(D.
W. E. Green, CFA)によって,HICQ 2007用に決定されたもの.
T = 2007 Sept. 4.5774 TT Epoch = 2007 Sept. 17.0 TT
ω = 179o.4508
e = 0.462140
Ω = 276.1182 (2000.0) a = 7.027482 AU
i = 8.6745
n゚= 0.05290595
q = 3.779804 AU
P = 18.63 年
2007/ α (2000) δ △ r Daily motion Elong. Phase m1
0h
TT h m 。 , AU AU , 。 。 。 等
Mar.
1 03 15.28 +22 22.2 4.125 3.942 13.0/ 83 72.5
13.9 19.0
11 03 24.60
+22 36.7 4.247 3.926 14.4/ 83 64.7
13.2 19.1
21 03 34.90
+22 54.1 4.361 3.910 15.5/ 82 57.1
12.3 19.1
31 03 46.07
+23 13.2 4.466 3.896 16.5/ 83 49.8
11.3 19.2
Apr. 10
03 57.98 +23 32.9 4.559 3.882 17.3/ 83 42.7
10.1 19.2
m1 = 10.0 + 5 log △ + 10.0 log r
2007
March 7
Ⓒ Copyright 2007 OAA
Syuichi Nakano
Internet Explorer上にあるMicroSoft Wardのアイコンをクリックして,表示→印刷レイアウトを指定すると,ほぼ,オリジナルの山本速報が見れます.その際は,2ページ目の上にあるブランク行(2行)とこの説明を省くと,2ページに収まります.印刷の際は,B4用紙に2ページを指定すると,ほぼ,オリジナルと同じになります.