2005年7月11日
山 本 速 報
ISSN
0915-9177
Since 1920
YAMAMOTO
CIRCULAR
2477
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いて座第2新星 2005 Nova
Sagittarii 2005 No. 2 (V5116 Sgr.)
チリのリラー(W.
Liller, Vina del Mar)は,85-mmレンズ+テクニカルパン・フィルムで2005年7月4日にいて座を撮影したフィルム上に8.0等の新星を発見した.氏によると,この新星は,6月12日の限界等級11等級の捜索フィルム上には見られなかった.しかし,7月5日は7.2等で観測された.また,同日には,そのスペクトルが撮られた.マウント・ジョンのギルモア夫妻(A.
C. Gilmore & P. M. Kilmartin, Mt. John)は,この新星の位置をα= 18h17m50s.77, δ= -30o26'31".2 (2000)と測定した.また,夫妻は,7月5.408日のV光度を8.15等,同5.456日のそれを8.17等と観測している.眼視光度が7月5日に7.6等(シダ;ブラジル),8.1等(ピァース;豪),6日に8.6等(ホルノフ;チェコ)と観測されている(IAUC
8559, IAUC 8561).
カテリナ・NEAT新周期彗星 P/2005
JD108
(Catalina-NEAT)
JPLのローレンス(K.
J. Lawrence, JPL)から,パロマ−NEATサーベイで2005年6月28日にみずがめ座を撮影したCCDフレーム上の次の位置に18等級の新彗星を発見したという報告があった.発見当時,彗星には西に10"ほどの尾が見られた.ツーソンのマックガハ(J.
E. McGaha, Tucson)の62-cm f/5.1 反射よる6月30日の観測では,彗星には約7"の均一なコマと恒星状の核,そして南南西に4"の扇形の尾が見られた.また,カリフォルニアのヤング(J.
Young, Table Mountain)の60-cm 反射による同日の観測でも,明るい5"のコマと淡い16"の直線状の尾が西南西に見られた.小惑星センターの調査では,この彗星は,約1ヶ月半前の5月12日にカテリナ・スカイサーベイから報告された1夜の小惑星,さらに,翌5月13日にLONEOSサーベイから報告された1夜の小惑星の組み合せで,仮符号登録された18等級の小惑星2005
JD108と同一天体であること判明した(IAUC 8554).この小惑星には,その後の追跡観測は報告されていなかった.しかし,パロマーNEATサーベイの6月21日に行なわれた捜索フレーム上にその姿が見つかっている.
2005
UT α
(2000) δ
Mag. Place
h m s
o , "
May 12.42963 21 10 23.71 -12 45 21.7 18.9 Catalina
June 28.39944 21 16
54.32 -11 31 20.6 18.4 Palomar
OAA計算課では,2005年5月12日から7月9日までに行なわれた35個の観測から次の軌道を決定した.彗星は,周期が16年ほどの新周期彗星であった.
T = 2005 Aug. 6.2512 TT
ω = 89o.6923 e = 0.375155
Ω = 224.3357 (2000.0) a = 6.449734 AU
i = 3.2755
n゚= 0.06017157
q = 4.030083 AU
P = 16.38 年
2005/ α (2000)
δ △ r Elong. Phase m1
0h TT h
m
。 ,
AU
AU 。 。 等
July 9 21 13.98
-11 36.8 3.126 4.033 149.2 7.4
18.0
19 21 10.04 -11 49.1 3.063 4.031
159.6 5.1 18.0
29 21 05.30 -12 06.8 3.027 4.030
169.8 2.6 18.0
Aug. 8 21 00.18
-12 28.3 3.019 4.030 175.3 1.2
18.0
18 20 55.18 -12 51.4 3.039 4.031
166.8 3.3 18.0
28 20 50.77 -13 14.1 3.086 4.032
156.4 5.8 18.0
Sept.
7 20 47.36 -13 34.4 3.159 4.034
145.9 8.0 18.1
17 20 45.27 -13 50.8 3.255 4.036
135.7 10.0 18.1
27 20 44.68 -14 02.2 3.370 4.039
125.8 11.6 18.2
Oct. 7 20 45.69
-14 07.9 3.501 4.043 116.2
12.8 18.3
m1 = 9.5 + 5 log △ + 10.0 log r
2
YAMAMOTO
CIRCULAR
No.2477
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ジュエルズ・ホルボルセム新彗星 C/2005
N1 (Juels-Holvorcem)
アリゾナのジュエルズ(C.
W. Juels, Fountain Hills)とブラジルのホルボルセム(P. R. Holvorcem,
Campinas)は,2005年7月2日にファウンティン・ヒルの7-cm f/2.8屈折でペルセウス座を撮影したCCDフレーム上の次の位置に拡散状の14等級の新彗星を発見した.彼らは,発見前に撮影された6月30日と7月1日のCCDフレ−ム上にも,この彗星の発見前のイメージを見つけた.ツーソンのマックガハ(J.
E. McGaha, Tucson)の36-cm f/10シュミット・カセグレインによる7月3日の観測では,彗星には,視直径30"の明るいコマを中心に70"まで淡いコマが広がり,西南西に120"の幅の広い尾が見られた.月惑星研究所のハ−ゲンローザ(C.
W. Hergenrother, LPL)による1.54-m反射での観測では,27"の円形のコマが見られたが,尾はわからなかったという.同じ日のイタリアのバッジーら(L.
Buzzi & F. Luppi, Varese)の60-cm f/4.6 反射による観測では,彗星は拡散し,約20"の丸いコマが観測された(IAUC
8557).
2005 UT
α (2000) δ
Mag.
July 2.44762 03h 16m 42s.45 +34゚ 57' 46".1 14.6
OAA計算課では,2005年6月30日から7月7日までに行なわれた27個の観測から次の軌道を決定した.上尾の門田健一氏(K.
Kadota, Ageo)の7月6日のCCD全光度は14.3等であった.
。
T = 2005 Aug. 22.425 TT ω = 80.574
Ω = 3.351 (2000.0)
q = 1.12002 AU i
= 51.318
なお,この彗星の軌道は,次の彗星の軌道と角度要素が良く似ている.本会会長の長谷川一郎氏(I.
Hasegawa, Kobe)によると,1793 S1 = 1860 H1の同定は,ピータズによって指摘されたもので,彼は,すぐにこの同定を否定したとのこと.
Comet T q e ω Ω i
2005 N1 2005 08 22.42
1.1200 1.0 80.57 3.35
51.32
1793 S1 1793 11 19.99
1.5045 1.0 69.33 5.17
51.93
1860 H1 1860 03 06.06
1.3066 1.0 41.21 10.82
48.23
2005/ α (2000)
δ △ r Elong. Phase m1 天文薄明開始時
0h TT h
m
。 ,
AU
AU 。 。 等 h。 A 。
July 9 03 43.70
+39 13.0 1.787 1.327 47.3
34.3 14.0 +27.3 239.6
14 04 07.68 +42 24.0 1.735 1.287 47.4
35.5 13.8 +28.6 236.3
19 04 35.11 +45 24.5 1.692 1.250 47.2
36.7 13.6 +29.3 232.9
24 05 06.38 +48 05.7 1.659 1.217 46.9
37.5 13.5 +29.3 229.6
29 05 41.52 +50 17.7 1.635 1.188 46.3
38.2 13.3 +28.7 226.6
Aug. 3 06 20.03
+51 50.4 1.621 1.163 45.5
38.5 13.2 +27.4 224.1
8 07 00.65 +52 35.8 1.618 1.144 44.6
38.5 13.1 +25.6 222.2
13 07 41.57 +52 30.6 1.623 1.130 43.5
38.1 13.1 +23.4 221.1
m1 = 11.5 + 5 log △ + 10.0 log r
(φ= +35゚)
ハーゲンローザ周期彗星 P/1998
W2 = P/2005 N2 (Hergenrother)
オーストラリアのヘラルド(D.
Herald, Kambah)は,36-cm f/3.9 シュミット・カセグレインで2005年7月4日と5日に撮影したCCDフレーム上にこの彗星を検出した.検出光度は核光度で20等級であった.検出時,彗星には西に20"ほどの尾が見られた(IAUC
8560).また,クリステンセン(E. J. Christensen)は,サイディング・スプリングの50-cm ウプサラ・シュミットで7月5日に撮影したCCDフレーム上にこの彗星を独立して検出した.検出光度は,CCD全光度で18.3等,彗星には,西に10"ほどにのびた幅が6"のコマが見られたという(IAUC
8563).彗星の検出位置は,予報軌道(HICQ 2005, p.70)から約12'.7ほどのずれがあり,近日点通過時刻への補正値はT= +0.28日であった.なお,この時期,彗星は,赤緯が-45oふきんを移動しており,北半球からの検出も十分可能であったが,誰からも,報告がなかった(cf. YC 2309).
OAA計算課では,1998年から2005年7月5日までに行なわれた80個の観測から次の軌道を計算した.加重平均残差は0".89.位置予報は,HICQ
2005にある予報に上記Tを補正すれば良い.
T = 2005 Nov. 2.48066 TT Epoch = 2005 Nov. 6.0
TT
ω = 13o.87834
e = 0.6075135
Ω = 356.50344 (2000.0) a = 3.6326472 AU
i = 21.89412
n゚= 0.14235386
q = 1.4257651 AU
P = 6.92 年
2005 July 11
Ⓒ Copyright 2005 OAA
Syuichi Nakano
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