2007年11月1日
山 本 速 報
ISSN
0915-9177
Since 1920
YAMAMOTO
CIRCULAR
2571
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オリオン座流星群 Orionids
in 2007
神戸の豆田勝彦氏(Katsuhiko
Mameta, Kobe)は,同市北区八多町で10月19/20日,20/21日,21/22日,23/24日,六甲山で27/28日にこの流星群を観測した.氏の報告によると,昨年の活動(cf.
YC 2533)が,まだ,続いているらしく,10月21/22日の夜は,ZHRにして,70個〜80個の出現が見られたという.23/24日夜も,ZHR40個近い出現があった.さらに,10月27/28日になっても,同群の出現が続いていた.出現した流星は,2等〜3等級の流星が多かった.氏の観測は,10月19/20日,観測時間28:00〜29:00
JST,全流星14個,オリオン群8個,最微光星5.5等,以下,同順で,20/21日,27:00〜28:00,27個,17個,5.7等,28:00〜29:00,31個,22個,5.7等,21/22日,27:00〜28:00,28個,22個,5.5等,28:00〜29:00,33個,26個,5.5等,23/24日,27:40〜28:00,13個,9個,5.8等,28:00〜29:00,33個,19個,5.8等,27/28日,28:00〜29:00,8個,6個,4.3等であった.
SETI研究所のジェニスケンス(P.
Jenniskens)によると,同流星群は,2007年10月4日から23日にかけて,IMO(International Meteor Organization)によって追跡され,通常の出現より,80%ほど活発であったという.その極大は,10月22日11時UTに見られ,ZHRは45個であったと推測されるという(CBET
1108).
シューメーカ・レビー第1周期彗星 P/Shoemaker-Levy
1 (1990 V1 = 2007 T3)
2007年12月回帰予定のこの彗星がサイデング・スプリングのマックノート(R.
H. McNaught, Siding Spring)によって,50-cmウプサラ・シュミットで2007年10月12日に撮影した捜索フレーム上に検出され,同氏は,翌13日にこれを確認した.検出時,彗星には10"のコマが見られたが,尾はなかった(IAUC
8879).予報軌道(NK 1060(= HICQ 2007))からの検出位置のずれは,赤経方向に -2o.45,赤緯方向に +0o.93あり,近日点通過時刻の補正値にして儺=
+6.40日と大きかった.これは,彗星の周期が16年と長かったことと観測の期間が3ヶ月足らずと短かったことによるのだろう.
OAA計算課では,1990年から2007年までに行なわれた47個の観測から次の連結軌道を計算した.平均残差は0".86(http://www.oaa.gr.jp/~oaacs/nk/nk1539.htm).
T = 2007 Dec. 17.33873 TT Epoch = 2007 Dec. 6.0 TT
ω = 312o.84457 e = 0.7735882
Ω = 51.65014
(2000.0) a = 6.4487668 AU
i = 24.56127
n゚= 0.060185110
q = 1.4600771 AU
P = 16.38 年
ギッブス新周期彗星 P/2007
T4 (Gibbs)
ギッブス(A.
R. Gibbs)は,2007年10月12日にカテリナの68-cmシュミットでこじし座を撮影したCCDフレーム上の次の位置に18等級の彗星を発見した.発見当時,彗星には8"ほどのコマと西北西に先細い25"の尾が見られた.10月14日に発見者がレモン山の1.5-m反射で行なった確認観測では,彗星には,約10"のコマと西北西に約25"の尾が観測された.カリフォルニアのヤング(J.
Y. Young)による15日の観測では,彗星には,円形の拡散した6"のコマに恒星状の核があって,西北西に30"の尾が見られた(IAUC
8880).
2007 UT α (2000) δ
Mag.
Oct. 12.46227 09h 57m 24s.47 +34゚ 12' 33".6 18.4
OAA計算課では,2007年10月12日から23日に行なわれた42個の観測から次の軌道を決定した.我が国での観測は,まだ報告されていない.彗星は,周期が11年ほどの新周期彗星であったが,周期は,まだ不確かである.
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continued -
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YAMAMOTO
CIRCULAR
No.2571
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T = 2007 July 19.460 TT
ω = 42o.006 e = 0.60694
Ω = 37.038
(2000.0) a = 5.08745 AU
i = 23.864
n゚= 0.0858923
q = 1.99967 AU
P = 11.47 年
ギッブス新彗星 C/2007
T5 (Gibbs)
同じく,ギッブス(A.
R. Gibbs)は,2007年10月13日にカテリナの68-cmシュミットでかに座を撮影した捜索フレーム上の次の位置に18等級の彗星を発見した.発見当時,彗星には拡散した15"のコマがあって,その内部6"が明るかったが,尾は見られなかった.レモン山で発見者が行なった10月14日の観測では,彗星には強く集光した30"のコマが見られた.さらに15日の観測では,集光した12"のコマから25"まで広がったコマが見られたが,条件が悪いこともあって尾は見られなかった.ヤングによる同日の観測では円形のコマがあってその視直径は26"であった(IAUC
8880).
2007 UT
α
(2000) δ
Mag.
Oct. 13.45523 08h 16m 28s.09 +19゚ 11' 10".5 18.2
OAA計算課では,2007年10月13日から26日までに行なわれた38個の観測から,次の軌道を決定した.我が国での観測は,まだ報告されていない.
。
T = 2008 Apr. 29.641 TT ω = 30.034
Ω = 110.053
(2000.0)
q = 4.18923 AU i
= 45.261
カテリナ新周期彗星 P/2007
T6 (Catalina)
カテリナ・スカイサーベイの68-cmシュミットで2007年10月13日にかに座を撮影した捜索フレーム上の次の位置に発見された17等級の小惑星状天体が報告された.10月14日に61-cm反射でこの天体を観測したカリフォルニアのヤング(J.
W. Young, Table Mountain)によると,天体には8"x12"の楕円形のコマと西北に20"の淡い尾が見られた.コマは,尾の方向とは垂直に伸びているのが認められ,この天体は,彗星であることが判明した.ヤングの15日の観測では,前日と同様に伸びたコマが観測されたが,尾は認められなかった(IAUC
8880).
2007 UT
α
(2000) δ
Mag.
Oct. 13.47047 08h 22m 02s.66 +17゚ 42' 00".0 17.8
OAA計算課では,2007年10月13日から26日までに行なわれた57個の観測から次の軌道を決定した.上尾の門田健一氏(K.
Kadota, Ageo)は,10月20日のCCD全光度を17.3等と観測している.彗星は,周期が10年ほどの新周期彗星であったが,周期は,まだ不確かである.
T = 2007 Aug. 20.100 TT
ω = 335o.987 e = 0.51941
Ω = 102.711 (2000.0) a = 4.65630 AU
i = 22.129
n゚= 0.0980941
q = 2.23778 AU
P = 10.0 年
アンドロメダ大星雲の新星 Nova
2007-10a in M31
山形の板垣公一氏(Koichi
Itagaki, Yamagata)は,2007年10月5日23時半過ぎJSTに60-cm f/5.7反射望遠鏡+CCDでアンドロメダ銀河の一区画を撮影した捜索フレーム上に,16.0等の新星を発見した.板垣氏によると,この新星は,10月2日の捜索時には,まだ,20等級以下で出現していなかった.その夜に確認依頼を受けた上尾の門田健一氏(K.
Kadota, Ageo)は,同夜27時前にこの新星を確認した.そのとき,新星の光度は16.4等であった.なお,福岡県久留米市の西山浩一氏(Koichi
Nishiyama, Kurume)と佐賀県みやき町の椛島冨士夫氏(Fujio Kabashima,
Miyaki)から,板垣氏の発見3時間後,同夜26時半頃に40-cm f/9.8反射望遠鏡+CCDカメラでM31を撮影した捜索フレーム上にこの新星を発見したという独立発見の報告が届いた.このとき,新星の光度は16.6等であった.彼らが10月2日に捜索したときは,19.4等級より明るい星は,出現していなかったという.門田氏から報告された新星の出現位置は,赤経α=
00h42m55s.93,赤緯δ= +41o03'21".9.板垣氏は,2002年10月にアンドロメダ大星雲の伴星雲
M110に15等の新星,2005年9月には急激に増光する同大星雲の16等の新星,10月1日には,さんかく座の系外銀河M33に16等の新星などを含め,氏が系外銀河に発見した新星は,これで13個目となった(http://cfa-www.harvard.edu/iau
/CBAT_M31.html).
2007
November 1
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Syuichi Nakano
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